赤ちゃんのミルク作りに「ケトルで沸かしたお湯はだめ」だと聞いたことはありませんか?
そんなことを聞くと、ケトルで沸かしたお湯は使っちゃだめなの?と心配になる人も多いはず。
実は、どの家庭にもある便利なケトルですが、ミルク作りには使わない方が良い場合も!
なぜなら、使用するお水によっては、ケトルで沸騰させるだけでは不純物を除去できず、赤ちゃんの体に負担をかける可能性があるんです。
私も第一子のとき、心配になって色々と調べた経験があります。
この記事では、
- ミルク作りにケトルで沸かしたお湯がだめと言われる理由
- ケトルを使ってミルク作りする際の注意点
- ケトルを使わないおすすめのミルクの作り方
を解説します。
この記事を読むと、ケトルを使ったミルク作りのリスクや注意点が分かりますよ。
もちろん、ケトルのお湯が全てだめ!というわけではありません。
ケトルで沸かしたお湯で調乳できる場合もありますが、赤ちゃんが口にするものは衛生面・安全性には特に注意したいものです。
赤ちゃんのためにも、ケトルを使ったミルク作りのリスクや注意点を知って、安心できるミルク作りをしましょう!
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ミルク作りにケトルで沸かしたお湯がだめと言われる理由
ミルク作りにケトルで沸かしたお湯がだめだと言われる理由について解説します。
ケトルのお湯がだめな理由は下記の2つです。
- ケトルでの沸騰では除去できない不純物がある
- ケトル本体が不衛生な場合がある
下記で詳しく解説します。
ケトルで沸騰させるだけでは除去できない不純物がある
もし、ミルク作りに使うお水が
- 赤ちゃん専用のお水(ピュアウォーターなど)
- 軟水のミネラルウォーター
- 浄水器を通したお水
であれば、安心してミルク作りに使えます。
問題なのは、使用するお水が水道水の場合です。
水道水には、有害性が疑われる「トリハロメタン」が微量ながら含まれている場合があります。
このトリハロメタンは、一般的な家庭用ケトルでは完全に除去できないため、水道水を沸騰させても完全な浄水にはなりません。
大人には何ともない量でも、赤ちゃんが摂取すると、健康への影響がないとは言い切れないのです。
赤ちゃんは様々な機能が未熟のため、水道水では赤ちゃんの体に負担をかける可能性も・・・
ケトル本体が不衛生な場合がある
2つ目の理由は、ケトル本体の衛生面にあります。
恥ずかしながら、私はケトルのお手入れを忘れがちで…
みなさんは、ケトルのお手入れをどのくらいの頻度で行っていますか?
あまり頻繁にお手入れできていない人も多いのではないでしょうか。
授乳期はただでさえ、授乳回数が多い、寝れない、など負担が大きいので、定期的にケトルの洗浄までとなると大変ですよね。
水道水やミネラルウォーターに含まれるミネラル成分や不純物が、ケトルの熱で内部にこびりつき、水垢のような汚れになっているんです。
せっかくキレイなお水を使っても、ケトル内が汚れていたら元も子もないですよね。
赤ちゃんのためにも、衛生面には気をつけましょう。
ケトルを使ってミルク作りする際の注意点
ミルク作りにケトルで沸かしたお湯がだめと言われる理由は、安全面・衛生面に問題があるからだと分かっていただけたでしょうか?
この問題を解決できれば、ケトルを使ったミルク作りが可能になるわけです。
ケトルを使ってミルク作りする場合の注意点は下記の3つです。
- ミルク作りに使うお水
- ケトルの衛生管理
- 調乳時のお湯
下記で詳しく解説します。
ミルク作りに使うお水
ケトルのお湯がだめな理由でも解説しましたが、ミルク作りに使うお水がとても重要です。
ミルクを作るときは、水道水は使わず
- 赤ちゃん専用のお水(ピュアウォーターなど)
- 軟水のミネラルウォーター
- 浄水器を通したお水
など、不純物が取り除かれたお水を使ってください。
短期間で使い切れるよう、500㎖がおすすめです。
ケトルの衛生管理
お水選びも大切ですが、お湯を沸かすケトル本体の衛生管理も大切です。
ケトル内は、水道水やミネラルウォーターに含まれるミネラル成分や不純物がこびりつき、水垢のような汚れがついています。
ケトルを使ってミルク作りする場合は、ケトルを定期的(目安は月に1回)にお手入れしましょう。
ケトルのお手入れは、こちらが便利です。
専用の洗浄剤がない場合でも、クエン酸(又は酢)で代用できます。
- ケトルにお水を最大量まで入れる
- クエン酸(又は酢)を大さじ1程度入れる
- スイッチを入れ、沸騰後2時間放置
- お湯を捨て、再びお水を沸騰させる
- お湯を捨て、スポンジでコーティングが剝がれないよう優しく洗う
- キレイにすすいで完了
難しい工程はないので、ぜひやってみてください!!
詳しいケトル掃除の方法は、下記の記事にて解説しています。
調乳時のお湯
粉ミルクを調乳するときは、70℃以上のお湯で調乳しなければならないと知っていますか?
それは、調乳器具に付着もしくは粉ミルクに含まれているかもしれないサカザキ菌やサルモネラ菌を殺菌するためです。
WHOのガイドラインをうけて、2007年厚生労働省が70℃以上のお湯での調乳をすすめるようになりました。
内容を一部抜粋しています。
3.2.3 調乳水の温度
引用元:厚生労働省<乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン>
FAO/WHO のリスク評価(FAO/WHO、2006 年)によると、70°C 以上の湯で PIF を調乳する場合、
粉乳中に存在している E.Sakazakii についてはこの温度で死滅することから、リスクは劇的に減少する。
このリスク低下レベルは、授乳時間が長くなった場合(つまり、2 時間まで)や、周囲の室温が 35°C
に達する場合であっても維持されるものである。結果として、70°C 以上の湯で PIF を調乳することで、
全ての乳児-食の遅い乳児のみならず、調乳した粉ミルクを冷蔵することが容易には出来ないような
温暖な地域(例えば、発展途上国)の乳児であっても-に対するリスクを劇的に減少させることにな
る。
70°C に満たない湯で PIF を調乳する場合、PIF 中に存在する E.Sakazakii を完全に不活性化させ
るのに十分な温度には到達していないことになる。
沸騰前の温度が低いお湯を使って調乳しないように気をつけましょう。
赤ちゃんの安全のためにも、必ず一度沸騰させた70℃以上のお湯で調乳してくださいね。
さらにケトルを使ったミルク作りで注意が必要なのが、一度沸かしたお湯の残りを再利用しないこと。
一度加熱したお水は、雑菌が繁殖しやすくなっています。
もったいないですが、赤ちゃんの安全のためも、ミルクを作るたびに新しいお水を沸かしましょう。
ケトルを使ったミルク作りのメリット・デメリット
ケトルを使ったミルク作りのメリットとデメリットを比較しました。
内容は下記のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
低コスト | 水道水は有害物質の除去ができない 定期的なお手入れが必要 毎回お湯を沸かす必要がある お湯がすぐに使えない |
比較結果は、圧倒的にメリットよりデメリットが多いですよね・・・
メリットは低コストな点ですが、低コストを優先してしまうと、水道水を使ったり、ケトルの洗浄を怠ったり、赤ちゃんの安全に関わります。
そう思うと、やはりミルク作りにケトルの使用はリスクが大きいように感じます。
当たり前ですが、赤ちゃんの安全が最優先です!
デメリットの理由としては、
- 安全性・衛生面で問題があること
- 大変な授乳期に手間がかかること
があげられます。
各デメリットの理由はこちら
デメリット(内容) | 理由 |
---|---|
水道水は有害物質の除去ができない | 安全性・衛生面 |
定期的なお手入れが必要 | 衛生面・手間がかかる |
毎回お湯を沸かす必要がある | 手間がかかる |
お湯がすぐに使えない | かなり不便 |
お湯がすぐに使えないのはかなり不便ですよね。
ミルクを作るとき、赤ちゃんは大抵泣いているので、お湯が沸く時間+ミルクを作る時間を待たせりことに…
ケトルを使わないおすすめのミルクの作り方
ケトルを使わないおすすめのミルクの作り方について解説します。
- お水や器具の安全性・衛生面
- お手入れの手間
- お湯を沸かす手間
- すぐに水が使えない
というデメリットをクリアしている、ミルク作りの方法があります。
それは、ウォーターサーバーを使うこと!
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1日に何度もミルクを作るパパやママにとっては、ミルクを作るたびにお湯を沸かすのは本当に大変…
ケトルにお水を入れてスイッチを入れるだけなので、あまり手間はないように感じますが、沸騰するまで時間がかかるのが問題なのです。
お腹を空かせた赤ちゃんが泣いていると、沸騰までの時間がもどかしい…
ウォーターサーバーは、冷水でも赤ちゃんにそのまま飲ませられる安全なお水で、かつ常に90℃前後のお湯が使えます。
ウォーターサーバーを使ったミルク作りは、哺乳瓶を冷やす手間がなく、ミルク作りの時間を短縮し、衛生面の問題もクリアされるのでおすすめです。
素早いミルクの作り方については、下記の記事で解説しています。
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ウォーターサーバーの導入については、こちらの記事がおすすめです。
ケトルを使ったミルク作りはおすすめしない
ミルク作りにケトルで沸かしたお湯がだめと言われる理由やケトルを使ったミルク作りの注意点など詳しく解説してきました。
水道水を使わなければケトルでのミルク作りも問題ありませんが、ケトルの衛生面など考えると、やはりおすすめはできません。
赤ちゃんの安全を守ることが最優先です!
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