これは、我が家の長男、お金が大好きな一太郎の話です。
我が家では、毎月定額でのお小遣い制は導入していません。祖父母からもらったお小遣いや出先で渡したお金を使わずにとっておいたり、そうやって彼はお小遣いを貯めているのです。
趣味はポケモンカード収集なので、休みの日はブックオフや漫画倉庫に行って、ポケモンカードを買って来ます。私からしたらもったいないと思うのですが、彼はそのカードを眺めるのが楽しいのだそう。そうやってポケモンカードにお金を使っているので、私は残高はそうないのかと思っていました。
あるとき、急に「インデックス投資してみようかと思うんだけど!」と言ってきたんです。
???急にどうした???という感じでしたが、話を聞いてみると、私が家事をしながら聞いていたYouTubeの内容を彼も聞いていたらしいのです。そのYouTubeは“両学長 リベラルアーツ大学”、金融関係のものでした。
もちろん完全に投資について理解しているわけではないですが、やってみたい!という彼の気持ちを尊重し、インデックス投資をしてみることにしました。
この記事では、一太郎がなぜ投資をしてみようと思ったのか、未成年でも投資ができるのか、実際にインデックス投資をしてみての感想、など実際に投資をするまでの流れについて書いています。
これから投資を考えている人や、インデックス投資について知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
- 小学生の息子が、なぜお小遣いでインデックス投資をしようと思ったのか
- インデックス投資について、息子と調べ、話したこと
- インデックス投資のメリット・デメリット
- 未成年の投資は可能?始め方は?
- おすすめの証券会社はどこ?
- インデックスファンドの投資先や金額について
- 実際にお小遣いをインデックス投資した息子の感想
小学生の息子が、なぜお小遣いでインデックス投資をしようと思ったのか
インデックス投資に興味を持った理由ですが、聞いて納得しました。
それは、“長期間保有することで将来的に増える可能性があるから”という点に惹かれたようです。長期間持っていれば、働かずに勝手に増えるなんて、小学生の彼からしたら魅力的だったのでしょう。
確かに、小さな金額でも、まだ子どもの一太郎は長期投資することで、複利で大きく増える可能性が大いにありますからね。
インデックス投資について、息子と調べ、話したこと
ですが、増えることばかり考えていては投資はダメです。減る可能性も、もちろんありますから、私はリスクとリターンの両方を考えなければならないと思っています。
なので、インデックス投資を始める前に、インデックス投資とはどういうものなのか、ということを、もう一度息子と一緒に調べることにしました。
その上で、本当に投資をするのか、を話し合いました。
- インデックス投資とは
- 投資信託は初心者にオススメの投資?注意点は?
- インデックス投資でお金を増やすには?
- 本当にお小遣いをインデックス投資に遣ってしまってもいいのか
インデックス投資とは
インデックス投資とは、日経平均やTOPIX(東証株価指数)、S&P500、ダウ平均などの「指数」に連動した値動きを目指すファンド(投資信託)に投資する方法です。
そもそもファンド(投資信託)とは?
投資信託は、多くの投資家から集めたお金を1つの大きな資金として、運用の専門家が代わりに投資・運用してくれる商品のことです。
株式投資は、自分で売ったり買ったりのイメージがあるけど…
プロにお任せできるのは嬉しいね!
ファンド(商品)には、日本株だけに投資するものや、世界中の株式に投資するもの、株だけではなく債券や不動産に投資するものなど、たくさんの種類があります。
そして、ファンドは大きく2種類に分けられます。
- インデックスファンド(指数に連動するファンド)
- アクティブファンド(指数に勝とうとするファンド)
一見、アクティブファンドの方が良さそうだけど、インデックスファンドより良い成績をおさめられるアクティブファンドは少ないのだとか。
アメリカで行われた、過去40年のデータの検証では、約7割のアクティブファンドが平均的な成績未満との結果もあるそうです。
私たちは、インデックスファンドの方がよさそうだね!
投資信託は初心者にオススメの投資?注意点は?
私たちのように、投資の知識のない方には、投資信託がオススメです。
- 投資のプロが運用してくれる
- 少額から始められる
- 投資先が幅広くリスク分散されている
- 毎日“基準価額”の公表があり、資産価値や値動きがわかりやすい
- 手数料が発生する
- 元本保証ではないので、損失を出す可能性もある
自分で運用するわけではなくプロにお任せできて、幅広い投資先によるリスク分散がされているので、低リスクで始めやすいのが初心者向けですよね。
ですが、運用をお任せするということは、そのための手数料が発生します。
手数料については、運用手数料や取引手数料などのことを指します。
アクティブファンドは、インデックスファンドに比べて、高コストのものが多く、そのコストが利益から差し引かれているため、最終的にインデックスファンドより良い成績をおさめられるアクティブファンドは少なくなるのだそう。
ファンドを選ぶ際は、信託報酬などの手数料の確認も必要です。手数料が高いファンドには気をつけましょう!
元本保証ではないから、損失が出ても問題ない金額から始めなくちゃいけないね。
オススメポイントの、少額から始められるというのは初心者にはありがたいね!
インデックス投資でお金を増やすには?
インデックス投資でお金を増やすには、やはり長期間保有する必要があるとういうこと。
株価は大きな値動きをします。〇〇ショックというような世界危機では大暴落することもあり、過去に何度も同じようにな大暴落を経験しています。そうなったときでも、パニックになって売ってしまわず、持ち続けることが大切なのだそう。
そして、低コストのファンドを選ぶことも重要で、投資の世界では、優良な商品ほど手数料が安い傾向にあるのだそう。
インデックス投資でお金を増やすには、優良な投資商品を長期期間保有し続ける必要がある。
手数料が高いから、“良い商品”というわけではないんだね。
投資商品を決めるときには、手数料もしっかりチェックしよう。
本当にお小遣いをインデックス投資に遣ってしまっていいのか
インデックス投資についてと、インデックス投資でお金を増やすにはどうすべきなのかについて学びました。
そのことを踏まえ、本当にお小遣いをインデックス投資に遣ってしまってもいいのか、ということを話し合いました。
- お金が必ず増えるわけではなく、損失がでで減ってしまう可能性もあるということ
- 欲しいものができたとき、簡単に売ってお金に替えることはできないということ
- 現金のままで持っておく方がよいのではないかということ
彼の答えは「それでも、やってみたい!」でした。
ですが、減ってしまう可能性があるということ、少額から投資可能だということを知り、当初想定していた金額より減らそうと考えたようです。
全額投資に遣うのではなく、現金でも残しておくという判断はナイスだね!
インデックス投資のメリット・デメリット
上記で調べたインデックス投資について、メリット・デメリットをそれぞれまとめました。
- 「指数」に連動した値動きを目指すので、わかりやすい
- 投資のプロに運用してもらうため、あまり手間がかからない
- 少額から投資が始められる
- 投資先が幅広くリスク分散されているので低リスク
- 信託報酬などの手数料が比較的低い商品が多い
- 毎日“基準価額”の公表があり、資産価値や値動きがわかりやすい
- 「指数」以上のリターンは望めない
- 手数料などの運用コストがかかる
- 元本保証ではないので、損失を出す可能性もある
- 短期間の保有では、リターンが得られない可能性がある
未成年の投資は可能?始め方は?
投資すると決めたら、次は未成年の投資について調べました。
そもそも未成年でも可能なのか、未成年が投資をするにはどうすればよいのか、投資の流れについて調べました。
- 未成年でも投資はできるが、売買には親権者の同意が必要なこと
- 未成年口座の開設は、親権者も同じ証券会社に口座が必要なこと
参考:楽天証券公式サイト
- 親権者が証券口座を開設する
- 同じ証券会社で子どもの未成年口座を開設する
- 投資する資金を入金する
子どもが投資するには、親の証券口座が必要ってことだね!
おすすめの証券会社はどこ?
未成年でも投資ができることが分かったので、どこの証券会社にするか調べました。
たくさんある証券会社から検討したのは、大手ネット証券である下記の2社です。
- 楽天証券
- SBI証券
ネット証券の中で、なぜこの2社を選んだのかというと、楽天証券は我が家が楽天ユーザーであること、SBI証券はネット証券最大手で、どちらも未成年口座の開設ができるからです。
口座の開設は、手続きがWebで完結できる証券会社がオススメだよ!
自分に合った証券会社を見つけよう。
楽天証券のおすすめポイント
楽天証券は、楽天ユーザーにオススメの証券口座です。
楽天ポイントをつかって投資もできますし、投資信託の残高に応じてポイントがもらえるなど、貯めることもできます。楽天銀行や楽天カードと組み合わせて使うとさらにお得になります。
取り扱い銘柄数も多く、投資信託は全銘柄が買付手数料も無料でサービスが充実しています。
<楽天証券の詳細はこちら>
SBI証券のおすすめポイント
SBI証券は、ネット証券最大手です。
手数料が安いのはもちろん、取り扱い銘柄が圧倒的に多い印象です。どこが良いかわからない、という方にはSBI証券をおすすめします。
ポイントについては、Tポイント・Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALのマイルが貯まり、貯めたTポイント・Vポイント・Pontaポイントは、投資信託の買付も可能です。
日本株投資を少額から始めいたい方は、1株から投資ができる“S株”が魅力的ですね。
<SBI証券の詳細はこちら>
楽天証券を選んだ理由
悩んだ結果、楽天証券にしました。
楽天証券を選んだ理由は、私が楽天ユーザーで、すでに楽天証券に口座を持っていたからです。私が口座を持っていたため、“子どもの証券口座を開設するだけで済んだから”、というのが理由です。
実際に私が楽天証券をつかっていて、不便を感じたことはないですし、楽天銀行との連携のマネーブリッジはかなり便利だと感じています。
SPUのポイントアップによって楽天市場
もし、私が楽天ユーザーでなければ、SBI証券にしていたかも…
インデックスファンドの投資先や金額について
ファンドやインデックス投資について学び、インデックスファンドに投資することは決めたものの、数あるインデックスファンドからどのように商品を選んだら良いのでしょう。
どのインデックスファンドに投資する?
子どもが選んだファンドは、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)です。
投資先を選んだ際に考えたポイントをご紹介します。
- 株式だけか、債券なども入れるのか
- アメリカ株か全世界株か
- 手数料はどうか?
株式だけか、債券なども入れるか
幅広く分散させるなら、債券なども含んだものにする方が良いかもしれないけど、今回は金額も多くないし、株式のみのファンドから選びました。
アメリカ株か全世界株か
そもそも、なぜアメリカ株なのか?
それは、長期的にみてアメリカ株は右肩上がりになっているからです。
アメリカの企業には有名なGoogleやAmazon、appleなど世界を変えるイノベーションが生まれてきた国であり、まだまだ成長していく可能性があります。
そして、先進国の中で唯一途上国なみに人口増加している国でもあります。人口が増えることで、経済も成長が見込まれます。
アメリカは金融法制がかなりしっかりしており、日本に比べて株主を重視している点も魅力的です。
全世界株は、先進国だけでなく、新興国なども含めた世界中の株式に投資ができるので、アメリカだげでは心配という方にオススメです。
ですが、現在の構成比率の約60%はアメリカだということは、知っておきましょう。参考:eMAXIS Slim 全世界株式
どちらにするかを聞いたら、即答で“全世界株”でした。
理由を聞くと、「世界中の株をもってるなんてカッコイイじゃん」という、なんとも子どもらしい回答で笑っちゃいました!
手数料はどうか?
全世界株で低コストのファンドということで、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)を選びました。
いくら投資する?
もともと投資用に貯めた1万円を全額入れるつもりだったようですが、減ってしまうなどの投資のリスクを知り、まずは半額の5,000円を投資してみることにしました。
もしダメになってしまっても大丈夫なように、半分は現金で残しておくことにしました。
全額株式につぎ込むのは危険です。自己防衛資金もきちんと残しておきましょう。
実際にお小遣いをインデックス投資した息子の感想
投資家となった彼に投資の感想をインタビューしてみました。
- インターネットでポチッとするだけで買えて、こんなに簡単だと思っていなかった
- 手元には何もないから、本当に株を買ったのか不思議な気持ち
- 株価をみるのが楽しみ
- 今は増えていないから残念
こういった感想でした。
小学生が投資をすることは、金融教育にも繋がる
小学生で投資?と、始めは心配しましたが、お金や株式投資などに興味を持ってくれたことが嬉しかったです。
子どもに分かりやすく説明するために調べた私の方が、勉強になったような気がします。
大人になると、新しいことに挑戦するには何事も躊躇してしまいますよね。今回、息子から行動することの大切さを教えてもらいました。
“世界中の株式に投資している”ということから、金融や世界経済にも関心を持つようになった息子を見て、自然と金融教育に繋がっていたのだと感じました。
まだ始めたばかりのインデックス投資ですが、今回投資した金額がどうなっているのか、定期的に投稿していければと思います。
インデックス投資については、冒頭でもご紹介したYouTube“両学長 リベラルアーツ大学”の両学長の『お金の大学
この本は、投資の事だけでなく、家計の見直しや、お金の稼ぎ方、お金の増やし方など、お金のノウハウが書かれています。
フルカラーですし、図解も多いので、子どもへ説明する際もわかりやすかったです。
投資についてもっと深く知りたい、他の内容も気になる、という方は、ぜひ読んでみてくださいね!
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