今やオキシ漬けで有名な“オキシクリーン”ですが、皆さんは使ったことがありますか?
掃除や洗濯の定番なので、愛用している方も多いかもしれませんが、改めてオキシクリーンの活用法を知ることで、新たな発見があるかもしれません。
使ったことがない、使ったことはあるけど使い方がいまいちわからない、そんな方は、オキシクリーンの活用法を知って、ぜひ試してみてくださいね。
この記事では、オキシクリーンの基本的な使い方とオススメの活用方法を徹底解説します。
- オキシクリーンとは?
- オキシ漬けの方法
- オキシ漬けのオススメ活用法
- オキシペーストの活用法
- オキシクリーンを使う際のポイントと注意点
家中のお掃除に大活躍!オキシクリーンとは
オキシクリーンとは、アメリカ生まれの弱アルカリ性の洗剤で、衣服の洗濯、消臭、食べこぼし、汗じみ、油汚れ、繊維のシミ抜き、タイルなども堅い表面の洗浄など、様々な用途に使用できる洗剤のことです。
スタンダードなオキシクリーンには、アメリカ版と日本版の2種類があります。
この2つの大きな違いは、界面活性剤と香料が含まれているか、含まれていないかです。
コストコなどで購入できるアメリカ版には界面活性剤と香料が含まれており、日本版には両方含まれていません。
用途別に特化したオキシクリーンも数多くあり、液体タイプもありますので、用途に合わせて使ってみるのも良いかもしれませんね。
オキシクリーンを詳しく解説した記事はこちら↓
オキシ漬けの方法は?
オキシ漬けの手順や、粉はどのくらい入れたら良いの?お湯の温度は?漬けおき時間はどのくらい?といった疑問を解説します。
オキシ漬けの手順
- オキシクリーンをお湯によく溶かし、オキシクリーン溶液をつくる
- 溶液に漬けおく
- 流水ですすぎ、軽く絞って通常通り洗濯する(洗濯できないものは流水でよくすすぐ)
たったこれだけです。とても簡単ですよね!
オキシクリーンを溶かすお湯は、酵素が活発に働く40~60℃だと、汚れが落ちやすくなります。
※素材によっては漬けおきできないもの、変色する可能性のあるものがありますので、事前に確認しましょう。
注意が必要なのは、オキシクリーンは素手だと手荒れすることがあります。
ゴム手袋などを使い、直接触らないようにしましょう。
オキシ漬けに必須のオキシクリーン溶液は泡が大事
オキシクリーン溶液は、用途によりオキシクリーンの使用量が変わります。
下記を目安に溶液をつくりましょう。
溶液をつくる際は、お湯に粉を溶かし、しっかりと泡立てましょう。
このたくさんの泡が、汚れを浮かしキレイにしてくれます。
まず少量のお湯にオキシクリーンを入れ、たわしや棒などでよくかき混ぜ溶かし、さらにシャワーモードでお湯を注ぐとより泡立ちがよくなります。
アメリカ版オキシクリーンの使用量の目安

日本版オキシクリーンの使用量の目安
出典:オキシクリーン公式サイト
オキシクリーンは家中の汚れに大活躍!活用法を解説
オキシクリーンの活用法で一般的に知られているのは、タオルや汚れた服などをオキシ漬けにする方法ではないでしょうか。
それ以外にも、オキシクリーンは家中の様々な場所のお掃除に使えます。
では、どのような場所でオキシクリーンは活躍するのでしょうか。
オススメの活用法を場所ごとに詳しく解説します。
私なりの活用法もあわせてご紹介します!
- 洗濯機
- トイレ
- 浴室
- キッチン
- 洗面台
オキシクリーンを使った洗濯機の掃除

洗濯機から嫌な臭いがする、洗濯してもニオイが残っている、洗濯物に黒いゴミやカスがついている、そんなことはありませんか?
洗濯槽に残った汚れやカビが原因かもしれません。
そんな時は、オキシクリーンを使った洗濯槽のお掃除がオススメです。
縦型洗濯機
- ゴミ取りネットや洗剤投入口などの付属品で取り外せるものは取り外します。取り外した付属品は、バケツ等でオキシ漬けをし、洗っておきます。
- 洗濯槽は、オキシクリーン溶液を高水位まで溜めます。高水位までお湯を注いでからオキシクリーンを入れると泡が発生するため洗濯槽から溢れる可能性があります。ですので、お湯を半分程度注ぎオキシクリーンを投入し、最後はお湯で水量を調整することをオススメします。
- 洗いコースで5分ほど回し、1~2時間放置します。
- 浮いてきた汚れを汚れ取りネットなどですくい取ります。
- 再度、洗いコースで5分ほど回し、浮いてきた汚れをとり、1時間程度放置します。
- 5を汚れが出なくなるまで繰り返します。
- 通常の洗濯コース(洗い、すすぎ、脱水)で回します。
- 洗濯槽内の汚れを拭き取ります。
- 1で取り外した付属品を取り付けます。

我が家は縦型洗濯機なので、子どもが上靴を持ち帰った際は、洗濯槽を漬けおき容器の代わりにしています。
お風呂の残り湯を使い、お風呂やキッチンのマット類も一緒に入れています。
残り湯を使い、洗濯槽も上靴もマット類も一緒にオキシ漬けできるので一石何鳥にも!
※上靴の汚れが酷い場合は、漬けおき後にブラシ等で擦るとより汚れが落ちますよ。
ドラム式洗濯機
- バケツなど別の容器にオキシクリーン溶液をつくり、ドラム内に投入します。ドアのギリギリまで溜まるように入れましょう。
- 1時間程度放置します。
- 洗濯槽を溶液が浸かっていない場所に動かし、更に1時間放置します。
- 3を繰り返し、洗濯槽全体が浸かるようにする。
- 全体の漬け置きが終わったら、通常の洗濯コース(洗い、すすぎ、脱水)で回します。
- 洗濯槽内の汚れを拭き取ります。
- 糸くずフィルターを外し、泡や汚れを拭き取ります。
※糸くずフィルターは、洗濯中やドラム内に水がある場合は外さないよう注意しましょう。
オキシクリーンを使ったトイレ掃除


便器内
便器の気になる黒ずみやくすみが落とせます。
- オキシクリーン溶液をつくり、便器内に投入します。
- 汚れが気になる箇所には、溶液が流れ落ちないようトイレットペーパーを貼っておくと良いでしょう。
- 1~6時間放置します。
- 水を流します。



私は、子どもの食べこぼしやう〇ちで汚れた服のオキシ漬けに使用した溶液を再利用しています。
量が足りない場合や温度が下がっている場合は、溶液を追加しています。洗面台やお風呂の排水口に流すのも良いですが、トイレに流すのもオススメですよ。
タンク内
トイレタンクは黒カビや水垢などの雑菌が繁殖しやすい環境になっています。普段のお掃除では行き届かないトイレタンクですが、タンク内をオキシ漬けしてみませんか?
- タンクの蓋を外す前に、トイレの止水栓を止めましょう。新しい水が出ないようにします。
- タンクの蓋を開け、内蓋を外します。内蓋はバケツ等でオキシ漬けをし洗っておきましょう。
- レバーを引き、タンク内の水を流し空にします。そこに溶液を投入し、1~6時間放置します。
- 歯ブラシ等で汚れを擦り落とします。
- 止水栓を元に戻し、レバーを引いてタンク内の溶液を流します。
- 内蓋とタンクの蓋を元に戻す。
壁や床
男の子あるあるですが、便器の外に飛び散ってしまいますよね。そんなときは、オキシクリーンでの拭き掃除がオススメです。壁や便座、床を溶液をつけた雑巾やシートで拭きます。最後にしっかり水拭きを行いましょう。水拭きが不十分だと、壁紙等が変色する可能性があります。
掃除後はトイレ内のニオイもすっきりしますよ!
オキシクリーンを使った浴室掃除
お風呂場の湯垢やカビ、気になりませんか?
毎日掃除しているはずなのに、気づくと赤カビや黒カビが…なんてことも。
目に見える床やドアの汚れは気づきやすいですが、忘れがちなのが風呂釜です。風呂釜は、皮脂や入浴剤、細菌等が原因で汚れます。
お湯はりや追い炊きにより配管を通って浴槽に水が流れ込んでくるため、衛生面を考えると、風呂釜の掃除は定期的に行いたいものです。
浴室でオキシクリーンを使用する際は、必ず換気をするようにしましょう。
万能なオキシクリーンですが、残念ながら水垢には効果がありませんのでご注意ください。
浴槽・風呂釜
- 風呂釜の穴がしっかり隠れる程度に、浴槽にお湯をはります。
- 浴槽にオキシクリーンを投入し、よくかき混ぜます。オキシクリーンは溶けにくいため、洗面器等で一度オキシクリーンをお湯に溶かし、しっかり溶けてから浴槽に入れることをオススメします。
- 40~50℃で数分追い炊きをします。
- 2~6時間放置します。
- お湯を抜き、すすぎます。
- 新しくお湯をはり、数分追い炊きし、お湯を抜きます。
- 6を2~3回繰り返します。丁寧にすすぎをしないと、お湯はり時にオキシクリーンが出でくることがあります。
- フィルターを取り外し、歯ブラシ等で掃除をしましょう。掃除後は忘れず取り付けてください。



私は、残り湯にオキシクリーンを投入することで、お湯を再利用しています。
溶液を放置する際は、洗面器や子どもがお風呂で使っているオモチャを入れてオキシ漬けしています。お湯を抜いた際にブラシで擦ると、黒カビなどの汚れもしっかり取れますよ!
浴室
- 洗面器等でオキシクリーンを溶かした溶液を、排水溝に流し入れます。
- 水を入れたビニール袋等で排水溝に栓をします。ビニール袋を使用する場合は、中に空気が残っていると浮き上がってしまうので、なるだけ空気は抜きましょう。
- 1の溶液を床にも撒きます。溶液が全体に行き渡るようお湯を注ぎます。
- 2~6時間放置します。
- 排水溝の栓を抜き、ブラシで擦りながら全体を洗い流します。掃除後は滑りやすくなっているため、転倒には十分注意しましょう。
オキシクリーンを使ったキッチン掃除


換気扇の油汚れ
- シンク内に大きいビニール袋を広げます。
- ビニール袋内にお湯とオキシクリーンを入れて溶液をつくります。破れたときに備え、2枚重ねがオススメです。
- 溶液に換気扇やその他取り外し可能な部品を入れ1~2時間程度放置します。このとき、ガスコンロの五徳や魚焼きグリルの部品なども入れると良いでしょう。
- ビニール袋に穴をあけるなどして溶液を捨て、ブラシやスポンジで擦り洗いをします。
- しっかりとすすぎ・乾燥をし、元の位置に取り付けます。
金属素材は変色する可能性があるため、注意が必要です。
茶渋
- 水を入れたビニール袋等でシンクに栓をします。ビニール袋を使用する場合は、中に空気が残っていると浮き上がってしまうので、なるだけ空気は抜いておきましょう。
- お湯にオキシクリーンを入れ、よく溶かし溶液をつくります。
- そこに、茶渋のついた急須や湯呑、マグカップ、水筒などを入れ20分~1時間放置します。
- スポンジなどで擦り、水でよく洗い流します。
- 最後に、溶液の効果で汚れが落ちやすくなっているため、シンク内もスポンジ等で洗っておきましょう。



私は、変色したタッパーや曇ったグラス、炊飯器の内蓋、水切りかごなども一緒に漬けおきしています。
オキシクリーンを使った洗面台掃除


- 洗面台にお湯を溜め、オキシクリーン溶液をつくります。
- 1時間程度放置しましょう。このとき、ぬいぐるみやスリッパなど小さなものを漬けおきするのもオススメです。蛇口が伸びるタイプの場合は、蛇口も溶液に漬けておくと良いでしょう。
- 溶液を流し、スポンジやクロスなどで洗います。最後は、しっかり水で流しておきましょう。



子どもの食べこぼしなどの汚れた服は、洗面台でオキシ漬けすることも!
服も洗面台もきれいになりますし、何よりバケツ等の容器を準備・片付けする手間が省けます。
注意が必要なのは、オキシ漬けの最中は洗面台が使えないこと。
使用者が多い時間帯は注意が必要です。
頑固な汚れにはオキシペーストを活用しよう
オキシペーストとは、オキシクリーンと重曹とお湯を1:1:1の割合で混ぜたペーストのことです。
活用方法は、
- 気になる汚れに貼り付け、乾燥しないようラップでパックをし、1時間程度放置します。
- ブラシやスポンジ等で擦り洗いをし、しっかり流します。
以上です。簡単ですよね!
お風呂の蓋やパッキンの黒カビ、IHプレートや鍋の焦げ付き、トイレの便器内の頑固な黒ずみなど、オキシ漬けができない場所や、オキシ漬けでは効果がなかった頑固な汚れなど、ぜひ試してみてくださいね。
オキシクリーンを使う際のポイントと注意点
どうでしたか?
オキシクリーンを試してみたくなったのではないでしょうか。
上記記事でも記載していますが、オキシクリーンを使う際にはポイントと注意点があります。
- お湯の温度は40~60℃
- 粉をお湯にしっかり溶かす
- 溶かす際は、よく泡立てる
- 使えない素材もある
- 手荒れ防止のため、手袋を着用する
- すすぎをしっかり行う
- 換気をする
- 水垢には効果がない
万能なオキシクリーンですが、ポイントや注意点を守ってぜひ活用してくださいね!
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